豚肉三昧(2/3) とんかつ ぼたん

ときどきものすごく食べたくなるもののひとつにおいしいとんかつが上げられる。おいしいとんかつに出会うのは結構難しい。まず、自分で作るのは無理。まずくはないんだけど、豚肉の実力を発揮させてやれた気がしたことがない。それから、歩いて行けるところにあんまり見つかることはない。歩いていけるところは試してみるが、だいたい残念な結果に終わる。現状で唯一の例外は、同僚に連れて行ってもらった「いもや」。揚げ油が古い気がちょっとしたけど、値段も安いし、吉野家コピペばりの緊張感あふれる雰囲気といい、なかなか好きなお店である。大手のチェーン店はどうもだめだ。ともかく、おいしいとんかつ屋を知っていることは豊かさのバロメーターといえるのではないか。
それと、前から食べてみたいなあと思っていたのは大きさを売りにしてるとんかつ。これはもう自作不可能な領域であるだけでなく、出してる店もすくない。まあイロモノだからね。
で、ふとぐぐって調べてみたら、自宅から自転車でいける距離に1ポンドのとんかつを出してる店を発見。揚げ物屋でミックスフライとかもあるようだ。いいねいいね。というわけで、行ってみた。
ぐるなび掲載店のぼたん。寒い中、自転車漕いでわざわざ行ってみた理由としては西埼玉の食い物屋でとりあげていたことが大きい。このサイトで紹介してある店は結構気に入ることが多いので期待してみた。
さて、連れはミックスフライ定食を頼み、おいらは1ポンド(3500円)を頼んだ。予想していたが、30分くらい待たされる。待つあいだ、先に来たミックスフライのアジフライなどをかじらせてもらい、揚げ具合などを確認しつつ大変な期待をするわけである。
そして、来たよ来た来た。一升盃みたいな皿にのって来た。450gのとんかつというのは初めてみたけど、こりゃたしかにでかい。おいらでも2枚までしか食べれないと思う。でかさを堪能したのち、噛りついてみた。そうそう、こういうふうに噛り付いてみたかった。そして味はというと大変おいしい。これはいいですなー。さくさくの衣で、火のとおり具合はちょうどよいし、肉も立派で脂がおいしい。
残念なのはとんかつ網が邪魔でキャベツが食べにくい点である。とんかつ網を2台使ってるのは初めてみたが、その下にもぐりこんだキャベツを食べるためによけないといけない。これは別盛りにするべき。

食べてると料理人がお茶を入れに来た。様子を見に来たのかもしれない。「食べきっちゃうんですねー」とか言われた。なんでも、揚げてると脂を吸っちゃうせいか脂っこいものが苦手で、2切れくらいしか食べきれないそうなのである。かわいそうに。
もう一枚食おうかなと思ったけど、さすがに昼飯で7000円は馬鹿すぎるので、やめておいた。お代わり自由のご飯だけおねがいした。
こうしてとんかつのうまい店をひとつ知ることになり豊かになったのであった。なにが豊かになったかは秘密。