豚肉三昧(1/3) 角煮

去年の秋ごろから、生活クラブ生協というのに加入した。独自の配達手段のため、不在にすると果てしなくめんどくさいっぽいとか、配達日が月曜なのでおいらが食べるのは賞味期限切れ寸前だったりとか、いくつか問題はあるもののあまり高級でない素朴な食材が食べられるのは、まあよい。
問題は、その単位が微妙な点にある。たとえば、今回もてあましたのは豚バラブロック700g。700gっていうのは結構な量だ。前回は塩漬けにしてなかなかおいしくいただいたのだが、さて今回はどうしたものか。悩んだ末、角煮にした。
つぎの問題は作り方である。角煮といえばレシピが多様なために、その選定から勝負は始まっているといっても過言ではないのだ。こんなこともあろうかと[あとで読む]にしていた二つのエントリをふたつ思い出した。ひとつは、デイリーポータルZの『豚肉24時間』。角煮は何時間煮るのがうまいのかというのを書いてあった。それによると15時間がベストらしい。ごめん、そんなに待てない。
もうひとつはGIGAZINEの『とろけるように柔らかい「豚の角煮」を手抜きで作る』。これは All About に掲載された中嶋貞治『とろけるように柔らかい! 純和風豚の角煮』をアレンジして実践したもの。一晩漬け込むというのが気が長い話なのだが、一部はその日のうちに食ってもよかろうということで、ベースはこれにした。ポイントは焼いたあとに90分間水煮すること。念のため、ねぎの青いところとしょうがの皮も入れた。
ただ、味付けをめんつゆに任せるところが気に食わなかったので、だしは羅臼昆布でとって、我が家で定番の田中屋純正濃口醤油を利用。この醤油は危険なほど旨い。お勧めである。また、GIGAZINEのひとは甘いのが苦手らしいが、甘いは旨いの語源であるとの観点から砂糖と味醂もいれた。味付けは手元にあったきょうの料理のバックナンバーを参考にした。

さて、結果であるが、非常においしかった。確かにやわらかい。半分以上食べた。つまり400gくらい。全部食べそうになったが、なんとなくいけないことのような気がして2/5くらいは残した。
ちょっと勘が狂って醤油を入れすぎたため、翌日食べたときにしょっぱすぎたのは失敗だったが、初めて作ったにしては上出来だった。

この日はつけあわせをあまり思いつかなかったのと、大量の鍋系野菜を消費するために、近所で新吉の煮ぼうとう生麺を買ってきて煮ぼうとうと食べた。しかしなんということでしょう、ねぎを入れ忘れた。深谷の煮ぼうとうにねぎを入れ忘れるとは大失敗。